ふゆ

今はもう存在しない六枚の花弁 氷の花卉図を抱く

グッドナイ、丸めるからだこの冬を手紙を守るけもののように

冬の雨から立ち昇る息となる指も背すじも色も名前も

落としものした大切なものだったから雪原はこんなまばゆい

目に見えぬほどのブルーよ風花は晴れの微粒子含まれてをり

満天の蒼い星にも雪が降り樹氷の影は美しかろう

厳かに天候を切り分けしもの地平の端を覆う雪雲

ココアから染み出す真冬 ぬくもりは冷却曲線を滑り落つ

それなりに生きたつもりの足跡もさらわるふうわりと雪煙

覆水は盆に返らず氷点下誤差の範囲を超え縮む冬

2022-3冬季 Pokkeさんとのいちごつみ作品 など ありがとうございました。